WORKS
「日日耕日」 コンセプト開発&言語化
- #コピーライティング
- #取材・ライティング
日日耕日

「持続可能な観光地域のあり方を探究する」ことを目的に立ち上がったプロジェクト「日日耕日」。
このプロジェクトのコンセプトづくりから、ネーミング、ステートメント、サイトテキスト、記事制作まで言葉まわり一式を担当しました。
会う
プロジェクトの立ち上げにあたり、一般社団法人長野ITコラボレーションプラットフォームの荒井さんと株式会社MIKKEの井上さんから、コンセプトづくりやサイト制作に関するお声がけを頂きました。
知る
全国でも有数の観光地域・長野。豊かな自然や歴史ある寺社仏閣など、多くの観光資源に恵まれた信州には、国内外から数多くの観光客が訪れています。
一方で、ピークシーズンの働き手不足、限定的な移動手段、飲食店の混雑、ゴミ問題など、地域のキャパシティを超えた観光客が訪れることで、いわゆる「オーバーツーリズム」という課題にも直面していました。

そこで、日日耕日では、「消費を増やすこと」ではなく「関係値を深めること」をベースにした観光事業のあり方を提示。宿泊施設や飲食店、交通事業者、そのほか滞在期間中に接するあらゆる商品・サービスを提供する事業者すべてみんながゆるやかにつながり、観光地域の日常を豊かに育んでいくこと。そうして、”ついおじゃましたくなる日常”を耕していくことが、持続可能な観光地域をつくることにつながるのではないかという仮説をもとにスタートしたのだとうかがいました。
問う
まずはコンセプトの言語化に着手。「つまるところ、このプロジェクトは何をするプロジェクトなのか?」という問いについて考えていきました。
ディスカッションを繰り返す中で、「それぞれの得意なことだけでなく困っていることも差し出しながら、業種や世代も越えて関わり合う。”自分”ではできないけれど、”自分たち”ならできることを増やしていく……そうやって事業者全体が地域での営みを楽しんでいる姿が”観光資源”になる」といった方向性が見えてきました。
そして、コンセプトを「たずねる・まなぶ・ひらく」と定義。今いる地域をたずね、色々な人たちからまなび、それぞれの営みをひらく。そんなシーンをつくっていくプロジェクトだと設定しました。
書く
毎日が素晴らしいという意味を持つ「日日(是)好日」から着想。一過性の刹那的な消費ではなく、時間軸のある継続的な関係性を重視するという意味で「耕」を用いたネーミングを提案しました。

見てわかる通り「日日耕日」の4文字のうち3文字が「日」。残り1/4の「耕」がより強調されるようなネーミングになりました。
研ぐ
その後、コンセプトを踏まえた記事制作も担当しています。
編集を担当した株式会社MIKKEの井上さんとディスカッションしながら、「一定の成果を収めた人が成功談を語るような記事にはしたくない。どんな人も地域で事業を営む1人のプレイヤーとしてフラットに登場してもらいながら、惑いや悩みもそのまま表現していこう」という共通認識を確認。
各地でユニークな事業を営む方々のバックグラウンドや思想をお聞きしながら、その人たちが見ている景色を記事へと落とし込んでいます。



クライアント : 日日耕日 実行委員会
クリエイティブディレクション : 株式会社MIKKE